
ステップワゴンはホンダが誇る人気自動車です。現行のモデルは4代目で、メーカー小売希望価格は225万514円となっています。中古車の価格体も非常に幅広く、安いものでは数万円から買うことが出来ますが、中には200万円以上する中古車もあります。いろいろな車を見比べて、相場を知ればいい状態の中古車をより安く買うことが出来ます。
まずは中古車のポータルサイトなどで、自分がほしいレベルのステップワゴンがいくらぐらいするのか確認してみましょう。もしそれが思ったよりも高いという場合は、レベルを多少下げてもいいでしょう。中古車というのは基本的には走行距離が長いほど価格は安くなります。現代の中古車は多少走行距離が長くてもきちんと走りますから、特に走行距離に対するこだわりがないのであれば、走行距離が長い車を選んでも問題ないでしょう。
おおよその相場を確認したら次は買い方を考えましょう。もっとも一般的な買い方は中古車販売店での購入だと思います。中古車販売店で買う場合は、必ず値引き交渉を行いましょう。値引き交渉のコツは、大きな値引きが期待できそうな場合はなるべく粘り、そうでない場合はさっさと交渉を打ち切ることです。
中古車店は通常、のちの値引きにも対応できるように、最初は少し高めの金額を提示します。もし客がその条件をのんでくれればそれはそれでいいことですし、仮に値下げを要求してきても、十分に余裕のある金額設定を行っているので笑顔で対応できます。
購入する側としてはこの仕組みを利用しない方法はありません。最初の金額が提示された時点で少しオーバーに驚き、とてもその値段では買えない、何とかもっと安くならないかと交渉してみましょう。もしそこで提示された値引き額が思ったより安かった場合は、そのあと粘っても大していい結果は得られないので、さっさと交渉を打ち切って別のお店に行ったほうがいいでしょう。
中古車オークションで購入する場合は、なるべく近くにある、直接顔を合わせることが出来る業者を選ぶようにしましょう。最近はインターネットをはじめとする通信手段の発達により、遠方の顔も知らない業者にも依頼することが出来るようになったのですが、車は安い買い物ではないですし、相手の顔が見えていないと不安に思う方も多いようです。どうしても遠方のお店で買いたいのだという思いがない限りは、家の近くにある業者を選んだほうがいいでしょう。
また、中古車オークションでは必ず現車下見を行ってもらうようにしましょう。現車下見とは中古車オークション代行業者が行う下見のことです。通常は数千円程度の有料オプションなのですが、直接自動車を見ずに買うのは非常にリスキーな行為ですから、よっぽどのことがない限りは現車下見は行ってもらった方がいいでしょう。
可能ならば車の写真も撮ってもらってください。写真があれば、その車に対する想像もぐっとふくらみ、購入した後のミスマッチを防ぐことが出来ます。
個人売買はリスクが高すぎるため基本的にはお勧めできないのですが、どうしても個人売買で買う場合には必ず現金一括支払いを選びましょう。いろいろとあとくされがなくなります。
目次
ステップワゴンの長所
ステップワゴンの長所は比較的燃費がいいこと。通常、ガソリン車の燃費は10km/l程度のものが一般的ですが、ステップワゴンは13.6~15.0km/lとガソリン車にしてはなかなかの燃費の良さを誇っています。
また、室内空間が比較的広く、居住性が良いのも長所の一つです。最近の自動車はどれも室内空間の広さを売りにしていますが、実際に載ってみると思ったより狭くてがっかりした、という話はよく聞きます。しかし、ステップワゴンの場合はそのようなことはありません。本当に広いので、ゆったりとした気分で乗車・運転することが出来ます。
また、両側スライドドアの場合は乗り降りが楽になります。片側スライドドアだと、スライドドアのある方に乗り降りに時間がかかる人(子供や高齢者)が乗っている場合、その反対側に座っている人はなかなか降りることが出来ずにフラストレーションがたまりますが、両側スライドドアならばそのような心配はありません。
また、小さな子供など先読みが甘い人が乗っているときも、両側スライドドアが便利です。ヒンジドアだといきなり子供が思いっきり扉を開いて隣に停めてあった車にガツン!なんて危険性がありますからね。特にパワースライドドアの場合は運転席でドアの開閉を管理できるので安全かつ便利です。
また、ステップワゴンは低床なので乗り降りが比較的楽です。ステップもないため転ぶ危険性も少なく、子供や高齢者向けの配慮がされています。積み込みも低床になっているため荷物の乗り降ろしも比較的簡単に行えます。しかも積み込みスペースが比較的広いため、自転車など大きな荷物も簡単に収納することが出来ます。
ちなみに、新型ステップワゴンは3列目のみならず、2列目も折りたたむことが出来ます。3列目はめったに使わないので常時折りたたんでいる人は多いかと思いますが、2列目も折りたためる自動車は貴重です。これならばかなり大きな荷物も収納することが出来ますね。
環境性能も高く、新型モデルは全車エコカーの対象となっています。それでいて車両本体価格は前のものとほぼ変わらないため、相当お買い得といえそうです。
走行性能も高いです。ステップワゴンは比較的発進がよく、スムーズに加速してくれるため、乗り心地は抜群です。車体の重心も低く安定しており、風でふらついたりスピードを出しているときに体が浮く感じがしたりしないというのは大きなメリットです。また、カーブを安定して走ることが出来るため、自動車酔いを起こしにくいです。
ステップワゴンの短所
ステップワゴンの短所についても触れておきましょう。ステップワゴンの一番の短所は、とにかくCVTの異音が多いところ。CVTとは無段変速機のことで、ATと比べると構成部品数が少ないため小型軽量化に貢献するばかりでなく、変速時の衝撃が発生しないため快適性が向上します。ただし耐久性があまりないため、過酷な使われ方をする商用車などに採用されることは稀です。
実際にステップワゴンに載ってみるとわかりますが、ステップワゴンのCVTの異音は普通に運転しているだけでも結構気になります。CVTが故障した場合は添えの交換が丸ごと必要になりますので、かなりの費用が掛かることを留意しておきましょう。
また、排気量や馬力に若干の物足りなさを感じている方もいらっしゃるようです。もちろん、運転に支障が出るとかいうようなことはないのですが、自動車に対してパワーを求める方にとってはあまりいい車とは言えなさそうです。
まとめ
ステップワゴンには以上のような短所もあるのですが、それを補って余りある長所があることは事実です。どんな自動車にだって短所はあります。問題はその短所が目をつぶることが出来る程度のものなのかどうか、ということです。あくまでも個人的な感想ですが、ステップワゴンの短所は目をつぶることが出来る程度のものだと思います。
そしてステップワゴンにはそれを補って余りある長所があります。特に低床であるというメリットは大きく、高齢者や子供のスムーズな乗り降りを実現します。積み込みスペースが大きいというのも、普段いろいろと荷物を運ぶことが多い人にとっては大きなメリットといえます。2列目を折りたたんでしまえば、自転車だってそのまま入ります。